みみずく先生の妖怪博士見習い日記 TOP  >  2014年01月

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フェチフェス03体験レポート(2)~ゼンタイ・アニメマスク・身体改造・バキュームベッドetc~

前回 に引き続き、フェチフェス03のディープな世界を紹介したい。


フェチフェス フェチとエロスのボーダーレスな即売&パフォーマンス


まずはこちらの方々から。


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こちらは、TOKYOZENTAICLUB の皆さんだ。彼ら・彼女らの嗜好である「ゼンタイ」は全身タイツフェティシズムの略称である。彼ら・彼女らは、自分や他者を全身タイツで覆うことによってフェティッシュな欲求を満たすのだ。今回は4人のゼンタイさんを撮影させていただいた(後ろでは、黒いゼンタイさんがお着換え中)

そもそも僕がフェチフェスを知ったのは、デザフェスでTOKYOZENTAICLUBの皆さんからイベントの存在を教えてもらったことがきっかけだ(詳細はこちら )僕のフェチフェスデビュー(?)は、ゼンタイフェチの皆さんのおかげと言っても過言ではない(笑)


TOKYOZENTAICLUBのお隣には、TOKYOマスク工房 の看板娘・ようかんちゃん(左)とキャラメルちゃん(右)がいた。


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二次元世界のアニメキャラを三次元空間で再現したのが着ぐるみアニメマスクだ。マスクをした異性やマスクそのものへの嗜好であるマスクフェティシズムの一種に分類される。TOKYOマスク工房では、オーダーメイドのアニメマスクや着ぐるみタイツを注文できる。マスクフェチの方は問い合わせてみると良いだろう。


次は、「ケロッピー前田☆身体改造ブース 」へ。


「身体改造」とは、文化的背景や習慣、ファッションとして身体の形状を変更することの総称である。刺青やタトゥー、ボディピアス等は街中でも頻繁に見かける。更に過激な身体改造としては、ビーズや金属等を肉体に埋め込むインプラント、生理食塩水を皮下注入してその部分を肥大化させるセイリーン・インフュージョン、人体をフックで吊り下げるボディ・サスペンション等がある(詳しくはwikipedia 参照。ただし、人によっては不快感を催す恐れがあるので閲覧注意)

僕が身体改造について知ったのは、土屋豊監督・倉持由香主演『タリウム少女の毒殺日記 』を通してだ(僕が書いた記事はこちら )この映画では、身体改造アーティストのTakahashiさんが登場し重要な役割を演じている。以前から刺青やタトゥーに興味のあった僕は、『タリウム少女の毒殺日記』鑑賞後、身体改造にも注目していた。


フェチフェス03では、身体改造の最前線で活躍されているKenさんとお話しさせていただいた。


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Kenさんには、アップでお顔も撮らせていただいた。


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ピアスをつけた舌は、先が2つに分かれている。上歯には2本の牙がのぞく。見えづらいが、耳にも大きなリングを嵌めている。身体改造をしっかりと見せていただいたのは今回が初めてだ。


僕はKenさんに質問した。

「身体に穴を開けたりするとき、痛くないんですか?」

「痛みには慣れましたね」

「痛みが快感というわけではないんですね?」

「違いますね」

Kenさんは、僕の妙な質問にも笑顔で応えてくださった。


恥ずかしながら、僕は身体改造を誤解していた。それは「痛み」に関する誤解だ。「身体改造をしている方は痛みを快感と感じるのでは?」と僕は思っていた。しかし、痛みを好むMと身体改造とは全くの別次元なのだ。痛みに耐えてでも自身の肉体を変形させていくことに身体改造者の悦びがある。それは、人間の領域を超越した、神への接近の営みかもしれない――僕はそんなことを考えてブースを後にした。


更に深みにはまっていくみみずく先生とY君。次は渡邊みり さんのブース――こちらではバキュームベッドを扱っていた。


「バキュームベッド」って何?


そんな声が聞こえてきそうなので簡単に説明しよう。バキュームベッドとは、ゴム製のベッドの中に人が入り、掃除機等で中の空気を吸い取っていくプレイのことだ。真空状態になったベッドでは、ゴムが身体にぴっちりと張り付き、中の人は身動きが取れなくなる。その拘束の経験がフェティッシュな快感をもたらすという。イメージしづらければ、布団圧縮袋を思い浮かべてほしい。袋の中に、布団の代わりに人間を入れると考えれば分かりやすいだろう(「バキュームベッド」でYou Tubeを検索すると多数の動画がひっかかる。こちらも参照してみよう)


僕達は、実際にバキュームの現場を見せてもらった。体験者がベッド内に入り、空気穴から口を出したところでバキューム開始。掃除機で空気を抜いていくと、ゴム生地がベッド内の人に張り付き、徐々に体のラインが浮き上がってくる。完全に圧縮した状態だと、中の人の身体は敏感になるそうだ。ゴム生地の上からちょっと触っただけで感じるとか(笑)バキュームが終わって空気が入ってくる瞬間も気持ち良いらしい。「バキューム」という言葉自体は聞いたことがあったが、生のバキュームを見せてもらったのは初めて。とても新鮮な驚きがあった。


僕はY君に「バキュームをやれ!」と散々言ったのだが、結局彼は躊躇して踏ん切りがつかなかった。よくよく考えれば、僕自身がバキュームを体験すれば良かったのだ(笑)ただ、バキュームに挑戦するなら、それ用の服装でないと厳しいような気がする。


バキュームゾーンでは、ツイッター上でお世話になっている紅姫さんにも初めてお会いした。彼女から「コスプレ×ロードバイク」という企画のお話をうががい、僕の心はときめいてしまった。妖怪好きの同志として、紅姫さんの今後のご活躍に期待したい!


他にも、駕籠真太郎先生に特殊似顔絵を描いていただいたり、「東京棲んでるガールズ 」のショーを堪能したり、あんなものやこんなものを買ったり……5時間くらい会場にいたが、全く飽きることが無かった。そして、お財布の中身が驚くほど少なくなっていたのは内緒の話(笑)


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※僕の特殊似顔絵を描いてくださる駕籠真太郎先生。似顔絵はあまりにも過激なので公開しません(笑)


フェチフェス03では、多くの皆さんとお会いした。おかげで、「未知の世界を見聞・体験し自身の糧とすること」という、僕の第二の目的も達成できた。今回の経験は、僕の今後の人生に活かしていきたい(←どんなふうに活かすんだよ!?(笑))


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フェチフェス03でお世話になった皆さん、本当にありがとうございました!次回のフェチフェスにも期待しています!!


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[ 2014年01月31日 14:30 ] カテゴリ:フェチフェス | TB(0) | CM(2)

フェチフェス03体験レポート(1)~2人の美少女・口枷屋モイラちゃんと藤崎ルキノちゃんとの再会~

1月26日の日曜日。僕は、いつもの連れY君 と一緒に、↓のイベントに足を運んだ。


フェチフェス フェチとエロスのボーダーレスな即売&パフォーマンス


フェチフェスについては、公式HPからの引用でその趣旨を理解してもらいたい。


「フェチであるがために、アート界、コスプレイヤー界、AV界まで、各々の分野でなかなか理解されずにマイナー視されがちなフェチスアーチストの皆さまが、 ジャンル問わずのこのイベントにて、各々の作品やパフォーマンスを見せることで、より多くのお客様に知ってもらう、またジャンルの垣根をまたいで、他のお客さんへもアピールしようという試みであり、 さらには、世界に誇れる多様さと、エロカッコイイジャパニーズフェチズムをここから発信したく、フェチフェスを開催します。 」


フェチフェスは、「フェチ」をテーマにしたアートイベントである。普段はあまり表に出ることのないフェチスアーチスト達と交流できる貴重なイベントでもある。


僕がフェチフェスについて知ったのは、昨年10月のデザフェスでTOKYOZENTAICLUB の皆さんに教えていただいたことがきっかけだ。このときから、僕はフェチフェスが開催される日を心待ちにしていた。その望みが先日実現したのだ。


フェチフェスに参加するに当たって、僕は二つの目的を持っていた。一つは、人と会うこと。もう一つは、未知の世界を見聞・体験し自身の糧とすること。今回はその両方を満たすことができた。ここでは、前者について記事にしてみたい。


今回のフェチフェスで個人的にお会いしたかったのは2人の美少女だ。一人目が口枷屋モイラ ちゃん。二人目が藤崎ルキノ ちゃん。僕は以前お二人にお会いしている。そのとき、彼女達をずっと応援していこう、と心に決めたのだ(ストーカーじゃないよ(笑))このような経緯があるので、2人の美少女とフェチフェスで再会できるのをとても楽しみにしていた。


まずは、口枷屋モイラちゃん。


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僕が初めてモイラちゃんにお会いしたのは、神保町画廊 で開催された「モイラ嬢のための9つの変奏曲」でのことだった。彼女の存在は、以前からツイッター上で知っていた。しかし、「謎めいた美少女」である彼女は、僕にとって雲の上の女性だ、と思っていた。そんな憧れのモイラちゃんと実際にお会いして、僕は彼女の虜となってしまった(笑)(上の写真は、神保町画廊にて撮影したモイラちゃん)


フェチフェス03では、モイラちゃんの新作を購入した。

モイラちゃんにはお忙しい中、サインをお願いした(ゴメンナサイ!)


モイラちゃんの魅力を一言で表すならば、「フェティッシュ」という言葉がピッタリだ。彼女のコスプレはかなり独特である。今回購入したCDは「ミリタリー×ブルマ」「セーラー服×ふんどし」がテーマだし、会場にいらしたモイラちゃんはセーラーふんどし姿だった。衣装フェチの僕としては、普通の女の子が絶対にしないであろうそのお姿に強く心惹かれるのだ。また、モイラちゃんから直接うかがったお話によると、彼女自身も脚フェチとのこと。なるほど、脚の魅力を最大限に引き出した写真が多いわけだ。


モイラちゃんはエロを狙って活動しているわけではない。しかし、その作品からはフェティッシュな艶かしさが漂い、否応なく男心を魅了してしまう。それは、モイラちゃんの裡に秘められたものが滲み出すからなのだろう。加えて、彼女のお人柄も魅力的だ。彼女は、僕のようなただの変態オヤジにも優しく丁寧に接してくださった。彼女の笑顔は、男をして「是非とも応援したい!!」と思わせるのだ。その魔力に僕はまんまと引っかかったわけだ(笑)


次に、藤崎ルキノちゃん。


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上の写真はデザフェスでの一場面だ。このとき、僕は初めてルキノちゃんとお会いした(詳細はこちらの記事 をご覧になってください)このときは、仕事の関係上慌ただしかったこと、衆人環視のもとでお洋服を切っていたこと(笑)等、僕の方に不利(?)な条件が重なり、ルキノちゃんとゆっくりお話しする機会は無かった。そのことを残念に思っていたが、嬉しいことにフェチフェス03でルキノちゃんと再会を果たせたのだ。


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今回購入したのは「ちっぱいルキノのじがどり」――ルキノちゃんが様々な衣装を着て自画撮りした作品集だ。最新作も欲しかったのだが、やはりフェチとしてはコスプレ系が欲しいということでこちらを選んだ(ついでに、Y君の好みも聞いて)しかも、この作品集はルキノちゃんの自宅で撮影したものだ。ということは、ルキノちゃんのお部屋も覗けるんじゃね?――危険なストーカーと化したみみずく先生は、しっかりと名前入りのサインまでいただいてきた(笑)


今回はルキノちゃんともお話しさせていただいた。彼女は僕のことを「秀明さん」と呼んでくれた。下の名前で呼ばれること自体珍しい。そう呼んでくれるのが藤崎ルキノちゃんだと、嬉し過ぎて勘違いしそうになった(笑)2ショットチェキまで撮っていただき、みみずく先生は鼻の下を伸ばしっぱなしだった(←キモイ!)


2人の美少女との再会を果たした後、僕とY君は濃厚なフェチフェス空間を彷徨った。そこで、僕達はもう1人の美女(?)と出会った。この美女を見よ!!↓


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こちらの美女は、六本木のおかまバー「まどまど 」のママ・まどか様だ。フェチフェス03では、「SMグッズのエピキュリアン」ブースにて、DVDとプロマイド写真を販売されていた。「魔除け・厄除けに」と書かれていたプロマイドを僕とY君とで購入し、直筆サインを入れていただいたのだ。「どの写真がいいの~?」とまどかママに聞かれ、「それじゃあ、お嬢さんの御顔が一番大きく写っているこの写真で!」と僕が応じたのは内緒の話(笑)


「お兄さん、いくつ?えっ、30なの?見えない~!イケメンだね~!!」


まどかママに嬉しいことを言われ、みみずく先生は舞い上がったとさ、めでたしめでたし♪


さて、そんなまどかママのお言葉で印象的な一言があった。


「世の中にはいろんな人がいるのよ」


そう、僕がフェチフェス03に参戦したのは、こうした「いろんな人」達と出会いたかったからだ。自分の知らない世界を、僕はこの目でしかと確かめたかったのだ。


変態オーラ丸出しのみみずく先生が、次回は更にディープなフェティッシュワールドを紹介する。お楽しみに!!


[ 2014年01月27日 14:50 ] カテゴリ:フェチフェス | TB(1) | CM(2)

六本木クロッシング2013展:アウト・オブ・ダウト―来たるべき風景のために@森美術館

あけましておめでとうございます。


こちらのブログは、本業ブログ と異なり、更新頻度は低めです。何か特別な出来事があったり、強く心に残るような体験をしたり……それらを記事として残すためのブログだからです。1週間に1回くらい更新できればいいかな、と考えています。


新しい記事があまりアップされず物寂しいブログですが、ご興味のある方は時々覗きに来てくださいませ。今年もよろしくお願い致します。


新年のご挨拶は以上。本題に入ろう。


1月3日、僕は六本木ヒルズへ足を運んだ。僕の目的は「スヌーピー展 しあわせはきみをもっと知ること 」――開催されていることをど忘れしていたため、終了3日前に訪れることに……

この日は、いつもの連れY君と一緒に「スヌーピー展」へ行く予定だった。しかし、急遽Y君が来られなくなり、僕は一人寂しく、カップルやら親子連れやらがひしめく六本木ヒルズへ特攻した。


リア充?なにそれ?おいしいの?(笑)


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「スヌーピー展」会場の森アーツセンターギャラリー。階段に長蛇の列ができている。ひどい混雑だ。「どのくらい並びますか?」と係員に聞いたところ、「60分以上待つことになりますね」――そんなに待ちたくないし、この混雑では落ち着いて展示を観られないだろう。というわけで「スヌーピー展」は断念。

――せっかく来たんだし、隣の森美術館に入ろう!

僕は気持ちを切り替えて、森美術館への階段を昇った。


森美術館では、10周年記念展がちょうど開催されていた。


六本木クロッシング2013展:アウト・オブ・ダウト―来たるべき風景のために 



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会場受付前のシュールな光景。

――帽子をかぶった岩???


「六本木クロッシング2013展」は現代アートの展覧会だ。現代アートの世界では、上の写真のようなシュールな作品が多い。そのため、僕自身、現代アートを敬遠するきらいがあった。しかし――せっかく1500円も払ったんだから、じっくり鑑賞してやろうじゃないか!――僕の心に燃え上がる何かがあった(1500円の魔力、恐るべし!(笑))


※受付では音声ガイドを無料で貸し出してくれる。これを聴きながら作品を鑑賞することをお勧めする。


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会場に入った直後、僕の視界には異様な壁が飛び込んできた。小林史子《1000の足とはじまりの果実》だ。大量の椅子と洋服を積み上げて作られた6×6メートルの壁には、観る者を圧倒する迫力がある。


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壁の裏側。日常とは異なる光景に、誰もが足を止め見入っていた。椅子や洋服はどこにでもあるものだ。しかし、アーティストの手にかかると、そうした日用品すら別の存在へと変容させられる。これこそアートの力であり魅力でもあるのだ。現代アートを敬遠していた私が、現代アートの世界へ一気に引き込まれる瞬間だった。


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「現代アート」に限らず、アート(芸術)が社会や政治から隔絶している、という偏見は今でも根強いのではないか。芸術家は自分のアトリエに籠りっきりで意味不明な「芸術作品」を作っている――そんなイメージを抱く人々も多そうだ。しかし、実際のところ、アートの現場は、常に現実社会から影響を受けて動いている。


上の写真は、風間サチコ《人外交差点》――渋谷のスクランブル交差点には、弾圧を行なう兵士、亡霊や黒魔術師、無防備な市民等がひしめき合う。これらは全て、自由が制限されていく市民を象徴している。現代社会は、安全・安心を追求するあまり、相互監視を積極的に受け入れている。その状況に警鐘を鳴らす作品だ。


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上の写真は、中村宏《観光独裁》――「新旧の交通手段とエロティシズムを象徴するセーラー服などがダイナミックな構図で風景化されてい」る(解説文より)戦後復興期、左傾化の時代を生きた中村は、自身と時代とを重ね合わせて創作活動に励んだ。そこで培った社会風刺的視点は、後の作品となる《観光独裁》にも顕著である。交通網の整備が社会に発展をもたらす一方で、その背後では人々の多様な欲望が渦巻いている。パブリックな領域とプライベートな領域が実は表裏一体の関係にある、という事実を巧みに暴き出しているのではないか?


入り口付近の作品をいくつか鑑賞しただけで、僕は結構お腹いっぱいになった(笑)しかし、まだまだ展示は続く。


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「六本木クロッシング2013展」には政治的な作品が多い。


「これまでのあらゆる社会通念や既存の制度に向けられた疑念(ダウト)から、アートを通じてどのような生産的な議論を生み出せるのでしょうか?」(公式HP より)


引用文からも明らかな通り、「六本木クロッシング2013展」自体が、現代社会への問題提起となっているのだ。世界情勢というグローバルな視点と芸術表現という極めて個人的な手法とがリンクしたとき、人々の心に強く訴えかける作品が産声を上げる。

芸術とは、その当時の世相を濃厚に反映して成立するものだ。宗教が脇に追いやられた現代社会において、アートが意識すべき対象は政治である。政治に対する意思表示の一形態として、現代アートはその存在価値を示そうとしているようだ。


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一方で、日本の伝統文化に目を向けさせる作品も展示されていた。上の写真はアキラ・アキラ《無人島》だ。アキラは、個々のオブジェクトの配置を考える際、生け花や日本の伝統的な庭園を参考にしたという。「そこでは個々の機能よりも全体の調和が重視される」(解説文より)


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こちらの写真はサイモン・フジワラ《岩について考える》の一部だ。この作品は、もともと大宰府主催のプロジェクトで展示されたものだ。日本古来の神道は、万物に神霊が宿るとするアニミズム的な要素が強く、岩が崇拝の対象となることもあった。日本に限らず、岩に関する伝説は世界各地に存在する。サイモンはそれらの伝説をリサーチし、その結果を創作につなげたのだ。会場受付の帽子をかぶった岩もサイモンの作品である。


僕は、現代アートを通して「世界の中の日本」を発見した。日本文化は世界でも高く評価され、それ故アーティスト達にも強い影響を与えている。彼ら・彼女らの作品には、僕が普段見ているのとは異なる日本の姿が映っていた。


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「分かりやすさ」ばかりが礼賛される昨今だが、時に難解な現代アートに触れてみるのも悪くない。純粋に作品を鑑賞した後、解説文から作者の意図を読み取る。その上で作品を再度鑑賞し、そこに自分なりの解釈を与えていく。現代アートの作品を自分の血肉として消化する――そういう経験をしてみるのは、単視眼的になりがちな自らの視界を広げる上で有効だ。ここに現代アートの役割があるのではないだろうか?


アートは無用の長物などではない。作品は作者の思いを伝え、時に作者の意図を離れて何かを訴えかけてくる。その声に耳を傾けようと努めれば、アートとの出会いは人生における貴重な財産となり得るのだ。


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上の写真は《プロジェクトFUKUSHIMA!》だ。東日本大震災によって引き起こされた福島第一原子力発電所の事故は、戦後日本の成長路線における負の側面を僕達に突きつけてきた。しかし、アーティスト達は現実に打ちひしがれて沈黙するのではなく、「アートによって何ができるか?」を考えた。彼ら・彼女らは、自らの役割を自覚し、現実に対するアートの可能性を追求した。その結果、プロジェクトは大成功を収めたのだ。


確かに現代アートにはとっつきにくい側面がある。しかし、そこで諦めずに個々の作品と向き合えば、僕達は「新たな視点」を得られる。「現代アート」という眼鏡をかけて現代社会を眺めると、日常とは異なった光景が見えてくるのだ。「六本木クロッシング2013展」は、僕に大切なことを気付かせてくれた展覧会だった。


「六本木クロッシング2013展」は1月13日まで開催中です。オススメの展覧会ですので、皆さん、是非足をお運びください!

[ 2014年01月07日 01:00 ] カテゴリ:その他のイベント | TB(0) | CM(0)
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みみずく先生@妖怪博士見習い


管理人:みみずく先生@妖怪博士見習い

都内で家庭教師業を営むみみずく先生です。日ごろ、生徒さんや保護者様とお話ししながら、密かに妖怪文化の普及に努めています(笑)

現在、家庭教師業の傍ら、在宅ライターとしてのお仕事もしています。数社から継続して依頼を受けています。ライターとしての更なるスキル向上を目指し、不定期でこちらのブログも更新しています。

妖怪関係の記事や趣味の記事がメインですが、好きな人やお店等も紹介していくつもりです。エログロ・オカルト・アングラ・サブカル等、ちょっと過激な記事も紛れると思いますが、苦手な方はそういう記事を読み飛ばしてください。

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