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ヲ乃ガワ WONOGAWA~山口ヒロキ監督&山形県米沢市小野川温泉のコラボで実現したスチームパンクなSF映画!

デザインフェスタvol.40で、会場の東京ビックサイト西ホールを歩き回っていたときのこと――

ロボットみたいな方がフライヤーを配っていた。

ヲ乃ガワ WONOGAWA~山口ヒロキ監督&山形県米沢市小野川温泉のコラボで実現したスチームパンクなSF映画!

僕はこの方が気になって声をかけた。「写真を撮らせていただいても良いですか?」

ブースの皆さんは「どうぞ!どうぞ!」と快諾してくださった。僕は、ロボットみたいな方を撮影しただけでなく、一緒に記念撮影までさせていただいた。その後、改めてフライヤーをいただいた。

――あれ?このフライヤー、さっき藤崎ルキノさんのブースでももらったなぁ……

フライヤーはどうも映画の宣伝のようだ。

――『ヲ乃ガワ WONOGAWA』?変なタイトルの映画だなぁ……

そう思いながらフライヤーをじっくり見てみると、以下の文言が目に飛び込んできた。

「唯一無二、日本的レトロフューチャーな世界観で異彩を放つ山口ヒロキ監督が、山形県米沢市小野川温泉の全面強力で完成させた、スチームパンクなSF映画!」

――何と!?温泉×スチームパンクなSF!!

僕は『ヲ乃ガワ WONOGAWA』に心惹かれた。しかも、映画の舞台は山形県である。僕の地元・宮城県に隣接する県で、僕の友人や教え子も山形大学のお世話になった。

――これは観に行かねばなるまい!!

僕の決意が固まった瞬間だった。これが、僕と『ヲ乃ガワ WONOGAWA』の初めての出会いだった。

『ヲ乃ガワ WONOGAWA』公式HP

ちなみに、フライヤーを配っていたロボットのような方は、映画に登場するヒト型遺物探査機ネプカキだ。

長い前置きはこのくらいにして、映画の魅力を紹介したい。

ヲ乃ガワ WONOGAWA~山口ヒロキ監督&山形県米沢市小野川温泉のコラボで実現したスチームパンクなSF映画!

11月15日、渋谷のシアター・イメージフォーラムにて、本編上映前に舞台挨拶が行われた。

『ヲ乃ガワ WONOGAWA』は、もともと小野川温泉を国内外にPRするために製作開始された映画だった。途中、東日本大震災によって制作中断した時期もあったが、何とか4年の歳月を経て完成したのだ。

山口ヒロキ監督を始め、皆さんが口にしていたのは、小野川温泉がどれほどすばらしいところか、ということだった。温泉自体の魅力もさることながら、現地の人々の温かさが映画製作の支えになったそうだ。撮影で小野川温泉を訪れてすっかりファンになり、その後も何度かプライベートで再訪された方もいらっしゃった。皆さんのお話をうかがって、東北出身の僕は大変誇らしい気持ちになった。

また、本編では、山形の方言で話すシーンがあったり、登場人物の名前に方言を使っていたりしている。そうした部分にも注目してほしいとのことだった。SF映画に東北の文化を取り込むというのは、なかなか斬新な発想だ。本編を観る前から、僕の期待は高まっていった。

いよいよ本編が始まった。

地球規模の大災害を経て地上の生命がほとんど死滅した世界――わずか生き残った人類は、現在の山形県米沢市小野川温泉に「ヲ乃ガワ」という王国を作った。国民は旧世界の情報を知らされぬまま、「監視局」の管理下で生活していた。国の許可なく旧世界の情報を調査することは違法行為である。しかし、真実を追い求める月山ヲノガは、仲間を失いながらも「ヲ乃ガワ」の謎へと迫っていく。

まず注目したいのは、本編で使用される衣装やロケ地だ。登場人物が着用する衣装は、地元の有志達が米織の生地を使用して手間暇かけて作り上げたものだ。ロケ地は、木地玩具店跡地や生コン工場等、地元の人しか知らないスポットの数々である。また、巨大倉庫内に再現された1000年後の温泉街は、近未来の街という設定でありながらも、どことなく懐かしい雰囲気が漂っていた。退廃的なSFの世界観に、小野川温泉の魅力が散りばめられていた。だからこそ、悲しい展開になっても、僕は憂鬱な気分に陥らなかったのだ。鑑賞者をホッとさせる温もりがそこにはあった。

次に、人物描写の巧みさも印象的だった。真実を求めひたすら前進する考古学者・月山ヲノガ(前田希美)と彼女の父親代わり・興居島ヒッチャヴァグー(ボブ鈴木)、ヲノガに妹の姿を重ねる監視局捜査官・雲井サッツゥド(深水元基)と彼に地位を奪われた黒川ジダラマッカ(阿知尚康)、金のためなら何でもする簗沢クッチャヴァス(松田俊政)と彼の愛人・金池カンシェナ(阿部恍沙穂)……それぞれの人間模様が丁寧に描かれ、複雑に絡み合った糸はクライマックスへと収斂していく。個性的なキャラクター達が織り成すドラマは『ヲ乃ガワ WONOGAWA』の見どころである。

最後に、小野川温泉を舞台にしたSF作品というだけあって、温泉ネタが非常に巧く使われている。温泉マークが真実への鍵となったり、温浴施設でヲノガと弔屋・戸村チヌノ(及川奈央)が出会ったり、温泉の蒸気がとある装置を動かす動力となっていたりと、ストーリー展開の要所要所で温泉が重要な役割を果たしている。山口監督の卓抜な想像力によって、「スチームパンクなSF×温泉」という世界観が破綻なく構築されたのだ。その世界観にどっぷり浸かってみるのも面白い。

SF映画をほとんど観ない僕でも、『ヲ乃ガワ WONOGAWA』はとても楽しめた。既に書いた通り、ストーリーや舞台設定等、この作品は全てにおいて僕の好みと合致した。山形弁の会話シーンでは、山形の友人と会話が成立しなかったというほろ苦い思い出も蘇り、ついクスッとしてしまうことも……。そして、衝撃のラストは僕もヲノガと一緒に考えさせられた。果たして真実とは何なのか?――普遍的な問いをも投げかけてくる映画と出会えて、久々に目頭が熱くなったのだ。

『ヲ乃ガワ WONOGAWA』は、全国の映画館で順次上映される予定だ。『ヲ乃ガワ WONOGAWA』と小野川温泉のファンが増えていくことを僕は願っている。(了)
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[ 2014年11月19日 07:00 ] カテゴリ:好きな映画 | TB(-) | CM(0)
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都内で家庭教師業を営むみみずく先生です。日ごろ、生徒さんや保護者様とお話ししながら、密かに妖怪文化の普及に努めています(笑)

現在、家庭教師業の傍ら、在宅ライターとしてのお仕事もしています。数社から継続して依頼を受けています。ライターとしての更なるスキル向上を目指し、不定期でこちらのブログも更新しています。

妖怪関係の記事や趣味の記事がメインですが、好きな人やお店等も紹介していくつもりです。エログロ・オカルト・アングラ・サブカル等、ちょっと過激な記事も紛れると思いますが、苦手な方はそういう記事を読み飛ばしてください。

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