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Helene Fjell× PAIN SOLUTION写真展「To Bleed or not To Bleed」&SUKA OFF Solo Exhibition「INSIDE FLESH / BLACK LAB」@銀座ヴァニラ画廊

今月13日・14日、「SADISTIC CIRCUS 2014(サディスティックサーカス2014)」が2DAYSで開催された。
「サディスティックサーカス」とは、異形の者達が集い、見てはいけない身体芸術を披露する、フェティッシュな大人のパーティーだ。そのサディスティックサーカスに、世界最高峰のパフォーマンス集団が来日した。ノルウェイ最強のサイドショーチーム「PAIN SOLUTION(ペインソリューション)」と、ポーランドのパフォーミングアーツ集団「SUKA OFF(スカオフ)」だ。現在、銀座のヴァニラ画廊では、彼らの写真展を開催中だ。

Helene Fjell× PAIN SOLUTION写真展「To Bleed or not To Bleed」

SUKA OFF Solo Exhibition「INSIDE FLESH / BLACK LAB」

Helene Fjell× PAIN SOLUTION写真展「To Bleed or not To Bleed」&SUKA OFF Solo Exhibition「INSIDE FLESH / BLACK LAB」@銀座ヴァニラ画廊

サディスティックサーカスに参加できなかった僕は、「せめて写真だけでも見たい!」ということで、ヴァニラ画廊へ足を運んだ。

展示室Aでは、Helene Fjell× PAIN SOLUTION写真展「To Bleed or not To Bleed」が開催中だ。

「PAIN SOLUTION(ペインソリューション)」は、ノルウェーのオスロを拠点に活動するアートパフォーマンスグループだ。皮膚にフックを通して人体を宙吊りにするサスペンションを始め、自らの肉体を酷使するパフォーマンスを披露する。

写真展では、PAIN SOLUTION のパフォーマンスの一部を見られる。自らの顔や頭、腕等に針を貫通させたり、剣山の上に覆いかぶさったり――思わず目を背けたくなるシーンでありながら、何故か目が釘付けになる何かがあった。それは、鑑賞者を戦慄させると同時に魅了する、「痛み」を伴う美なのだ。

パフォーマーは、自らの肉体を傷つける際、流血を伴うこともしばしばだ。そのくらい過激なパフォーマンスである。彼らは、パフォーマンスの最中に痛みを感じているはずだが、決して表情を曇らせない。もちろん、観客を楽しませるため苦痛を表情に出さない、という配慮はあるだろう。しかし、それだけではないような気がする。

痛みは、自分が自分であることの確認となる。「心ここにあらず」状態の人の頬を引っぱたき、目を覚まさせるシーンはお馴染みだ。人間は、痛みを感じたとき、自らの肉体の輪郭をはっきりと意識し、自分と自分以外とを峻別する。「自分」という存在を強く意識することはエクスタシーを伴うのだ。

PAIN SOLUTION が見せてくれるパフォーマンスは、観客の欲求に応えるのみならず、彼ら自身に救済をもたらしているのではないか?彼らが苦行僧の訓練法を取り入れていること、また、メンバーの一人が自傷癖を癒すためのセラピーとしてパフォーマンスを行っていること――これらの事情を考えると、救済という側面を否定できないように思えるのだ。傷だらけの彼らが満面の笑みを見せてくれるとき、僕にも彼らの悦びが伝わってくる。そのような共感があるからこそ、僕は PAIN SOLUTION に心惹かれるのだ。

一方、展示室Bでは、SUKA OFF Solo Exhibition「INSIDE FLESH / BLACK LAB」が開催中だ。

「SUKA OFF(スカオフ)」は、1995年に結成されたポーランドのアーティスト集団だ。ビジュアル演劇、パフォーマンスアート、クラブ出演等、多岐に渡る創作活動を展開する。そのセンセーショナルな作風は、様々な制限を受けることがあるそうだ。

SUKA OFF の写真作品は生物と無生物との垣根すらも超越し、フェティッシュな官能性を醸し出している。しかし、その根底に横たわるのは単なるエロスやグロテスクではなく、人間の本質に迫る哲学的思考なのだ。

たとえば、液体ラテックスが肉体から剥がされるワンシーン――自己と同化していた「第二の皮膚」が剥離して非自己へと変容していく光景は、「自分の身体の境界はどこにあるのか?」という根源的な問いを孕んでいる。その問いに自分なりの解答をしようと思ったとき、自らの身体の可能性が広がっていくのを実感できるだろう。

写真の中で変形していく被写体に自らを重ね合わせて鑑賞する中で、概念として捉えていた言語が、性的な興奮すら伴って迫ってくる。世界の見え方が変わる瞬間だった。

2つの写真展は、身体芸術の可能性を示唆している。アンダーグラウンドなパフォーマンスは、一般的には受け入れられにくい。しかし、それ故にこそ、見えてくるものがあるのは確かだ。「痛み」や「官能」が目の前で展開するとき、それと共鳴する自らの肉体を快感が駆け巡るのだ。快感は感情を伴い、思考を呼び起こす。既存の世界観を超越したところにある神秘的な思考を……。

「サディスティックサーカスに参加すれば良かった」とつくづく後悔させられた。(了)
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[ 2014年09月19日 12:00 ] カテゴリ:その他のイベント | TB(-) | CM(0)
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現在、家庭教師業の傍ら、在宅ライターとしてのお仕事もしています。数社から継続して依頼を受けています。ライターとしての更なるスキル向上を目指し、不定期でこちらのブログも更新しています。

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